「テープ起こし」とは、録音された音声をテキスト(文字・文章)にする仕事です。ただし、「テープ起こし」と呼ばれているものの、テープに録音されている音声は極めて少なく、いまやICレコーダーなどのデジタル機器で録音された音声をテキスト化するケースがほとんどです。
このテープ起こしを行う技術者を、われわれは「ボイテックスライター」と呼んでいます。
簡単そうに見えるテープ起こしですが、音声も聞き取りやすいモノから聞き取りにくいモノまで、話者が一人の場合もあれば複数の場合もあります。また、その内容もスピーチ、インタビュー、打合せ、議事録、セミナー、裁判資料などまさに多種多様であり、日本語表記のさまざまなルールやテープ起こしのテクニックを知らなければ行えない專門技能です。
最近はコンピューターによる音声認識の技術レベルが上がり、音声テキスト自動変換ソフトも市場で見かけられるようになりましたが、認識率や予め登録した人の音声しか正確に認識できないなどの制約もあり、技術的にもコスト的にもまだまだ実務で通用するレベルには至らず、現実的にはテープ起こし技術者の力量を頼りに音声をテキスト化してしているのが実態です。
事実、「テープ起こし」の仕事は膨大に存在し、今後も減ることはないと考えられます。その最大の理由は、情報公開という流れの中で音声をテキストにする必要性が高まったことと、この種の仕事がアウトソーシングできることが知られてきたことです。
同時に、テープ起こしの品質やコストのみならず、いかに早く納品できるかという迅速さが強く要求される昨今においては、プロのテープ起こし技術者による迅速な処理が大いに期待されています。
以下の要件を満たしていれば、誰でもできます。
■年齢
・18歳以上
■能力
・日本語を聞き、書き、その内容を理解できること
・常識レベルのボキャブラリーを有していること
■知識・技術
・パソコンに関する基本的知識を持っていること
・パソコンに関わる基本操作ができること
・インターネットに関する基本的知識を持っていること
・インターネットに関わる基本操作ができること
・パソコンの音声を正しく聞き取りできること
・タイピングがスムーズにできること
・社会人としての一般常識を身に付けていること
テープ起こしの収入は、仕事の形態や条件、およびテープ起こし技術者のスキルにより大きく異なってきますが、一般的には録音時間やテキスト化した文字数によって計算されます。
■収入モデル1
・発注元 :テープ起こし専門会社から二次受け
・作業形態 :在宅ワークによる請負
・録音時間 :1時間
・納期 :普通
・難易度 :普通
・所要時間 :4時間~8時間
※所要時間はボイテックスライターの
スキルにより大きく異なります。
・収入 :約6,000円